27
2月
Posted by user_move

ベテラン指名の依頼が入った。

2カメの記録撮影だ。

「ベテランには違いないですけど還暦過ぎたカメラマンでもいいですか?」

こんなやり取りがあったかどうかは定かではないが「社長、撮影お願いします」ということで久々にムーブのお得意先であるマリエカリヨン名古屋さんに撮影に入ることになった。

時々緊急対応で挙式やメイクシーンの繋ぎ撮影をすることはあるが、フルで撮影するのは久しぶりだ。気合いが入る!

撮影前日の金曜日には同じ会場に行くチームで打合せをする。

機材や車両の確認、セッティングの段取り、館内見回り、機材撤収などのミーティングをする。

 

今回の撮影は初のW老田だ。

と言っても誰も分からない社内ネタですが。

 

ムーブには老田というかなり珍しい名字の社員がふたりいる。

一人は勤続10年のベテラン社員 老田小寿絵(おいたこずえ)

そしてもう一人は1年目社員の 老田真子(おいたまさこ)

飛騨高山出身には老田姓は多いらしい。偶然ムーブで出会ったふたりは、調べてみたら実は遠い親戚である事が分かった。このW老田が当日どんなパフォーマンスをするか楽しみだ。

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新郎新婦のプロフィールも、資料を頂きしっかりと読み込んだ。
担当プランナーさんが書いたプロフィール表を見ると、新郎新婦の人となりが分かる。

事前準備とイメージトレーニングをしっかり行い、万全の体制と整えて当日を迎えた。

 

― 当日 ―

現場に入るとプランナーさんとの打合せだ。

「若くて素直でとても素敵なおふたりです。80名のすべてのゲストにメッセージカードを書いた頑張り屋さなんですよ」とおふたりの人柄や結婚式への想いを聞き、手作りのアイテム、ご両親が手作りされた小物などを打合せで確認した。

「今回演出でブラックボーカルが入りますが、演出体験フェアの時に、新婦様のご両親が気に入ってオーダーしてくれたんですよ!」との話があった。

「そうか、ではそのシーンの時はご両親の様子をぜひ記録映像で押さえよう!」と老田小寿絵カメラマンと打合せをした。

 

中座中は老田小寿絵カメラマンもゲストコメントをひたすら収録中。

エンドロール担当の老田真子カメラマンも編集が順調のようで余裕の笑顔。

曲もエンドロールにしっくりはまるバラードでモチベーションも上がっているようだ。

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会場の様子を伺っていると、常に笑顔を絶やさず、笑顔のレベルが高いサービススタッフの娘がいる。

彼女は常に最高の笑顔でお客様に接し、披露宴中盤には、もうそのテーブルのゲストからは気軽に声を掛けられ、完全に信頼されているように見えた。

そのテーブルはご両親の席。「あの娘は学生アルバイトなのかなあ?接客レベルが高いな」

 

そんな感心をしていたら、リメイク入場となる。いよいよブラックシンガーの登場だ。

シンガーは歌がうまいのは勿論だが、やっぱり彼らは人を巻き込むパフォーマンスが長けている。日本人がやってもああはいかない。

新郎とゲストを引き連れて会場を練り歩く。会場のゲストは老いも若きも皆手拍子で楽しんでいる!!

そしてラストの曲となった。

シンガーが歌いながらその演出をオーダーした両親の席にも近づいてきた。

 

「両親が楽しんでいるか、どんな表情をしているのか記録映像として押さえておかなければ!」

 

そう思った瞬間そのシンガーは両親の手を取りお父さんお母さん、親戚のおじさんも引き連れて高砂席まで連れて行ったのだ。

新郎新婦も一緒に並んでダンス!

お母さんも恥ずかしがらずにノリノリでダンスだ!

なんと楽しくも微笑ましいシーンだ!

 

このブラックボーカルの演出でゲストを引き連れて踊るシーンは定番であるのだが、両親を巻き込んで踊らせたのは初めて見た。後で聞いた話だが、新婦のご両親が気に入ってオーダーしたとプランナーさんがそのシンガーに事前に伝えていたことで当日そのような粋な計らいとなったそうだ。

 

そんなこんなで披露宴は盛り上がり両親も楽しそうだ。

親戚のおじさんは上機嫌でうちの老田カメラマンにビールを勧めている。

「じゃあ一杯だけ」なんてことはありません。仕事中ですから。

昔の結婚式では良く見た微笑ましいシーンだ。

 

そしてエンドロールの上映中。皆が笑ったりハンカチで目を拭いたり食い入るように見ている。ゲストの皆さんが感動して心が満たされていく感じが伝わってくる。

私たち映像屋の至福の瞬間である。

 

 

お開きの際はその両親のテーブルでは

その笑顔のサービススタッフへ皆さんがお礼を言っていた。

「あなたのその笑顔で本当に良い時間を過ごすことが出来た。良い結婚式になった。」

「私たちも○○さんみたいに笑顔を見習わないとね~」そんな会話が聞こえてきた。

もう完全にゲストは彼女のファンになっている。

 

彼女は既に名前で呼ばれていたのだった。

 

これは、彼女の素質もあるにせよ、マリエカリヨンさんが自社でアルバイトさんの育成に注力された賜物なのは間違いない。

会場様が考えるサービスや接遇という理念の部分を、アルバイトのサービススタッフさんとも共有し、実践しているからこそであろう。

マリエカリヨンで結婚式をしてくださるお客様に最大限のサービスを提供するためにブライダルフェアや演出体験会から始まり、新郎新婦様のプロフィールをパートナー企業とも共有して、当日のプランナーさんとの詰めの打合せも大きな意味をもって、そのすべてが当日「おもてなし」という形になる。

 

ブラックシンガーの粋な計らいも、サービススタッフの笑顔の接遇も、プランナーさんを軸にして私たちパートナー企業が情報と想いを共有すれば今日のような最高の結婚式を創ることができる。

 

久々の現場で感じた事は

やっぱり結婚式は人を幸せにする時間と空間!

こんないい仕事をさせてもらって職業として恵まれています。感謝!!

 

W老田チーム、お疲れ様!!

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